ご報告とお詫び(2020年4月3日現在)

LIVE HAUSは、4月9日の本オープンに向けて準備を進めて参りました。
これまで度重なるトラブルにも皆様からのご支援を頂きなんとか乗り越えてくることが出来ました。本当にありがとうございます。
その最後に、とてつもなく大きな試練が訪れ、この発表をお伝えしています。

リヴハウスはライブハウス兼CLUBとして開業致します。店は地下一階に位置しており、業種の特性上、新型コロナウイルスの感染リスクが高い場所として定義されております。

そして、感染拡大の防止は、今私たちがなによりも優先するべきことだと考えております。そのために、オープンの延期は不可避であり、1日でも早い終息を願っております。

新型コロナウイルスは、すべての人々に降りかかっている問題です。刻一刻と変化していくこの大変な状況のなか、開業資金の不足分を募るクラウドファンディングにて1,046人の方より12,839,590円のご支援をいただきました。本当にありがとうございました。CAMPFIREからのお知らせが鳴るたびに、感謝とともに、身が引き締まる思いでした。

そして、開店の目処が立たない現状について、ご支援を頂いた皆さま、気にかけて頂いた皆さまへお詫びを申し上げます。

オープンの延期に伴い、クラウドファンディングでご支援頂いたすべてのリターンの有効期間を、変更後の開業日からに設定し直し、後ろ倒しさせて頂きます。LIVE HAUSでのリターンの受け取りは開業日から、発送は開業後から順次発送致します。ご理解いただけたら幸いです。
変更の旨、重ねてお詫びを申し上げます。

新型コロナウイルスの影響で、ライブハウス・CLUBのみならず、すべての事業者、それに携わる関係者の多くも危機的な状況に立たされています。

LIVE HAUSの店長のスガナミと宮川がそれぞれ発起人・賛同人として参加している、
嘆願書署名の活動、#SaveOurSpace では、全国のライブハウス・CLUB・劇場、文化施設への救済を求める活動に留まらず、飲食店やシアター、宿泊施設など、「SaveOurSpace = 空間を要する全ての事業者、それに関わる関係者・フリーランスの方々への助成」を求める活動に裾野を広げ、行なっております。

クラウドファンディングの次は助成金か、お金を集めてばかりでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

開業前で前月の売り上げの数字すらないLIVE HAUSは、新型コロナウイルスからの影響を示せるものが少なく、仮に助成が下りたとしてもLIVE HAUSがそれに該当するかは分かりません。
※例として、日本政策金融公庫が感染症の特別貸し付けを行なっていますが、直近1ヵ月の売上高が減少していることが条件なので、私たちの店は対象外です。
また、厚生労働省の雇用調整助成金の特例措置の拡大に関しても同様の条件があります。
リヴハウスの開業資金の詳細についてはこちらをご覧ください。

Save Our Space
私たちの場所を守りたい。

クラウドファンディングをはじめ、多くの方々へ開業のご支援を頂いた私たちが文化を守るために動かなくてどうする。そのように考えました。

4月2日には、302,536筆の署名を持って、政府与野党協議会へ出席する議員の皆さんへ窮状を訴えてきました。
署名してくださったみなさん、ありがとうございました。
東京都は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて時短営業や休業している店舗に対し、独自に支援する制度を創設する方針を固めており、どういった制度になるか現時点では分かりませんが、少しづつ動き出しています。事業者や関係者が納得のいく支援であれば、それが全国に広がることを、自粛要請でダメージを受けているすべての人たちへ適用されることを願います。そして何より私たちの税金を預けている国に対して、日本に暮らすすべての人々が安心して過ごせるような政策を望みます。

最後に、新型コロナウイルス終息後も安心してライブハウス・CLUBを楽しんで頂けるように、リヴハウスで現在検討している感染症対策を説明致します。

まずは入場時、体温検知カメラによる温度チェック。37.5度以上の方は心苦しいのですが入場をご遠慮いただきます。
お金の受け渡しのあと除菌。これには主にアミノエリアというスプレーを使用したいと思います。大豆アミノ酸が主成分でノロウィルスやインフルエンザにも効果を発揮しています。
エントランスの扉、トイレの扉、レバーなど不特定多数が触れる箇所には接触感染対策テープを貼ります。このテープは汚れても機能自体は消失しません。
これらは、設備による濃厚接触を防ぐために使用します。
換気の悪いホール内への導入を検討しているのが、業務用の次亜塩素酸 空間除菌脱臭機です。食塩水を電気分解することで次亜塩素酸(電解水)を生成。その次亜塩素酸(電解水)を含浸したフィルターに汚れた空気を通過させる「気液接触方式」で汚れた空気を除菌・脱臭します。また、揮発した次亜塩素酸が付着菌を抑制します。
ふたつ目が、医療施設にも多く導入されている紫外線殺菌装置です。
天井面に紫外線の層をつくり、そこを通る空気を殺菌する空気感染対策用装置です。
紫外線の中でも高い殺菌効果を持つ「UV-C」ランプを使用しており、インフルエンザ、ノロウイルスなどのウイルス、結核菌などの細菌類、黒かびなどの真菌類にいたるまで、すべての菌に対して有効です。また紫外線が菌の核を直接死滅させるため、耐性菌が出てこないのも大きなメリットです。空調や人の出入りなど屋内で起こる空気の自然対流を利用して、空間全体の浮遊菌に1年を通して優れた効果を発揮します。
このふたつに関しては在庫確保次第導入になりそうです (解説、メーカーから引用しています)。
ライブで使用するマイクのグリルボールですが除菌スプレーはもちろん、殺菌線消毒保管庫を使用し、殺菌線の照射により殺菌を行います。また、スタッフは、日に3度の体温チェックを行い、抗ウイルス・抗菌スプレーの徹底、医療用手袋の着用/交換を行います。

以上がリヴハウスで現在検討している感染症対策です。空間除菌脱臭機以外はすでに準備が出来ており、除菌機は順次導入、在庫により変更もあるかと思いますが、高いレベルの対策に努めます。
※入場時の体温チェックに関しては、インフルエンザを含む感染症対策が必要な時のみ行う予定です。

私たちは、店をつくるにあたり、
“これからのライブハウス/CLUBをつくる”
“LIVE HAUS = 生きる家”

というテーマを掲げてスタートしました。

感染症のリスクという新たな壁に対しても立ち向かうのが生きる家の証だと考えています。

ダンスをすることや、杯を交わすこと。
大きく口を開けて歌うこと、誰かと隣り合い音楽を聴くこと。
『人が集まり、音楽が鳴る場所』

それは、この場所の在り方の根本です。

新型コロナウイルスの終息後に、それを取り戻したい。そのために、今からどうするべきかを考えていきたいと思います。

LIVE HAUS一同